骨に衝撃を与えてアンチエイジングしましょう! 骨ホルモン「オステオカルシン」は「若返りホルモン」

若返りホルモン「オステオカルシン」とは

若返りホルモン「オステオカルシン」とは骨を形成する骨芽細胞から分泌されるたんぱく質です。

脳、精巣、筋肉、膵臓などに働きかけ、記憶力、筋力、精力などをアップする「若返り物質」として働くことが知られています。

「オステオカルシン」の若返り効果

最近の研究により、オステオカルシンには以下の効果をがあることがわかっています。

1. 血糖値の上昇を抑えて糖尿病を予防する

2.脳を若返らせて、 記憶力や認知機能を改善

3. 男性ホルモンを増やす(男性ホルモンである「テストステロン」の分泌を促します。)

4. 筋肉を増やし丈夫にする(筋力減少を予防し、健康寿命を伸ばす)

5. 脂肪を減らしメタボを予防する

6. 活性酸素の消去作用(体全体の酸化の軽減化)

7. しなやかな血管をつくる(動脈硬化や心疾患を予防する)

8.不安 鬱を抑制する

オステオカルシンがさまざまな臓器に及ぼす多彩な作用をまとめた図

高橋医院 骨粗鬆症・サルコペニア

骨等が産生するホルモンには、オステオカルシンの他に、スクレロチン、オステオポンチン等が知られています。

骨からはスクレロチンが、

骨芽細胞からはオステオカルシンの他オステオポンチンが産生します。

オステオポンチンは免疫細胞の量をコントロールします。

老化でオステオポンチンが減少すると骨髄内での免疫細胞の産生が減少して、

免疫力が低下します。
スクレロチンは骨芽細胞の数を減らして骨形成を抑制します。


糖尿病も骨を弱くする

また、インスリンには骨を作る「骨芽細胞」を増やす作用があり、

糖尿病等でインスリンがうまく働かない状態にあると、

骨芽細胞が不足し、骨を作る働きが低下します。

骨細胞は骨にかかる衝撃(負荷)を感知する

骨細胞は骨にかかる衝撃(負荷)を感知してスクレロチンを出すかオステオカル

シンを出すかその量を決めています。


骨に衝撃(負荷)がかからないと骨が弱くなる

骨に衝撃(負荷)がかからないとスクレロスチンをたくさん出して、骨芽細胞の

数を減らして骨を弱くしてしまいます。



骨の継ぎ目(縫合部)部に伸展負荷をかけると、急速に骨芽細胞ができ、

オステオカルシンが多く分泌される。

また、運動等で、骨の継ぎ目(縫合部)部に伸展力をかけると、引っ張られた方向

に新しい骨が急速に作られ、このとき骨を作る骨芽細胞が増えるだけではなく、

通常より早いタイミングで「オステオカルシン」を分泌する骨芽細胞があらわれ

ることが発見されました(岡山大学研究グループ)。
骨縫合部に伸展力をかけると、新しい骨が急速に作られ、オステオカルシンも多く分泌される

 

骨芽細胞を増やし若返りホルモン オステオカルシンを増やすには

基本的に、運動で骨に衝撃、負荷をかけることで若返りホルモンは産出される。

例えば

1. 1日1分のかかと落とし

2.階段を下りる

3. 腕立て伏せ

4. スクワット

5.縄跳び

6. ウォーキング 

7.ミニジャンプ  等々

福岡歯科大学平田雅人先生によると、骨の新陳代謝が活発になるほどオステオカルシンの分泌も促されるので、量を増やすには骨の代謝を盛んにするのが有効。それには「骨に刺激を与える」ことが最短手段です。カルシウム、ビタミンD、たんぱく質などを食事で摂ることも大切ですが、いちばんのオススメは「1日1分のかかと落とし」や「階段を下りる」習慣づけ。個人差はありますが、2週間でオステオカルシンの濃度が1・5倍程度に増える運動です。継続しないとすぐに低調に戻ります。

骨ホルモンは貯蔵できないので、継続することがとても大切です。

Reference:骨と臓器のコミュニケーション 若返り関与物質の新発見 –

YouTubepress-181130-5.pdf (okayama-u.ac.jp)

骨が産生するホルモン | 高橋医院 (hatchobori.jp)https://hatchobori.jp/blog/10541

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